
おたち
アナログ出力を複数の機器にしたいんだけど、出力端子が一つしかないや・・・
工場ではアナログ出力の方式として長距離の伝送も可能な4~20mAの直流電流による信号がよく使用されています。
通常アナログ出力を行う場合は以下のように流量計などの出力機器とPLCなどの入力機器が一対一対応となっていることが多いです。
しかし、場合によっては一つの計器の信号を複数の機器に入力したい場合があると思います。
そこで今回は複数の4~20mA入力をする方法を解説していきたいと思います。
機器同士を直列に接続する
アナログ出力は条件によってはそのまま直列に接続することができます。
この方法を使用する際以下の点に気を付ける必要があります。
- 出力の最大負荷抵抗>入力の負荷抵抗の合計とする
- 直列接続のため、各入力の-端子(GND端子)間に電位差が生じる

おたち
負荷抵抗は機器の仕様書等に書いてあるから一度調べてみてね!
ディストリビューターやアイソレーターを用いる
どちらかというとこちらが一般的だと思いますが、ディストリビューターやアイソレーターを用いて出力を2つ以上に増やす方法があります。
この方法の利点は以下の通りです。
- 各機器を完全に絶縁することができる
- 出力側と受信側を完全に切り分けられる
1つ目の利点として、絶縁することで片方が故障して異常電圧がかかった場合などに他の機器に波及させることがないため、特に計装の分野では重要となってきます。
また2つ目の利点は故障した場合などに便利になります。
ディストリビューターを基準に分けることで発信機器が悪いのか受信機器が悪いのかを簡単に区別することができます。
まとめ
アナログ出力を複数の機器に入力する方法として以下の方法があります。
- 入力機器を直列に接続する
- ディストリビューターやアイソレーターで出力数を増やす
現在は様々な情報をDCSなどで一括して管理しているため、様々な信号を取り込む必要があります。
適切にアナログ入出力を設計してみてください。
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