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【電気機器】ブレーカの3P3Eや2P2Eとは?極数や素子数について解説

制御
おたち
おたち

ブレーカーの仕様を見ていたら2P2Eや3P2Eといった記載があったんだけど、

これは何だろう?

ブレーカーの基本的な役割

まず、ブレーカーの基本的な役割をおさらいします。ブレーカーは、工場のみならず家庭やビルの電気回路を過電流や漏電から保護するために設置されます。過電流や漏電が発生した際に、回路を自動的に遮断し、火災や感電などの事故を防ぐ重要な役割を果たしています。

今回はブレーカーの中でもPやEとしてあらわされる「極数」や「素子数」に焦点を当てて、それらがどのようなものなのかを選び方を含めて解説していきます。

極数(P)とは?

極数(P)とは

ブレーカーの「極数(P)」とは、回路に接続される電線の数を指します。

簡単に言うと、ブレーカーがにつなぐ線の本数です。以下の例の場合左が2Pのブレーカー、右が3Pのブレーカーになります。

  • 1極ブレーカー(単極ブレーカー): 1つの回路を保護するタイプ。家庭用の一般的な回路に使われることが多いです。例えば、照明やコンセントの回路を守るために使用されます。
  • 2極ブレーカー(双極ブレーカー): 2つの電気回路を保護するタイプ。家庭や商業施設で使用される場合があり、特に220Vの機器や高出力の家電(エアコンなど)に使用されます。
  • 3極ブレーカー: 三相交流(3相)電源回路に使用されるタイプで、産業用や大規模な商業施設で見られます。

極数の選び方

ブレーカーの極数は、使用する電圧や機器に応じて決まります。

3Pの場合は接続する線が3本ですので単相3線式または三相3線式の機器を接続する際に使用します。

反対に2Pの場合は単相2線式に対して用いられます。

おたち
おたち

極数は1Pのものもあったりするけど、基本的には2Pもしくは3Pだよ!

 

素子数(E)とは?

素子数(E)とは

ブレーカーの「素子数(E)」とは、ブレーカー内部で電流を検出し、遮断するための電極の数を表しています。

ブレーカーでよく使用されている素子数としては、1E、2E、3Eがあります。

おたち
おたち

例えば2Eだったら過電流を検知できる素子が2つ入っているってことだよ!

 

素子数と配電方式の関係

基本的にブレーカーの素子数は電圧線の本数と一致しています。

具体的には三相3線式の場合は3本ともに電圧がかかっているので対応するブレーカーの素子数は3Eです。

一方単相3線式の場合は一本は中性線で電圧がかかっているのは2本しかないため素子数は2Eになります。

同様に単相2線式(100V)の場合は電圧がかかっている線は1本なので素子数は1Eになります。

おたち
おたち

同じ単相2線式でも200Vの場合は電圧線は2本になるから注意してね!

 

まとめ

今回は極数(P)と素子数(E)についてまとめてみました。

極数はブレーカーに接続する線の数、素子数は遮断するための電極の数を表しており、基本的に電圧線の数と対応しており、配電方式によって以下のようになっています。

  • 3P3E:三相3線式
  • 3P2E:単相3線式
  • 2P2E:単相2線式(200V)
  • 2P1E:単相2線式(100V)

皆さんもブレーカーの極数および素子数に関して理解して正しくブレーカーを選定しましょう。

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