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【電気盤】ロードセンター(L/C)とコントロールセンター(C/C)とは?特徴や役割について解説!

制御
おたち
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工場の電気盤にL/C盤だったりC/C盤と書かれている盤があるけれどどういった盤だろう?

工場で仕事をしていると電気室などにL/C盤やC/C盤という名称がついた盤をよく見かけることがあると思います。

今回はそれらの盤がどのような役割を有しているのか盤の役割や特徴について簡単に解説していきたいと思います。

 

ロードセンター(L/C)盤とは?

ロードセンターは主に電気室に設置される盤の名称で、受電盤やトランスからの電気を受けた電気を各負荷に分配することが主な役割となります。

おたち
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ロードセンターは分電盤と言い換えることができるよ!

ロードセンターの特徴は以下の通りになります。

  • 高い安全性
    → 過電流や漏電保護が組み込まれているため、設備の安全性が向上し、火災や電気的な故障のリスクを減らすことができます。

  • 簡単な管理とメンテナンス

    →回路ごとにブレーカーが設けられているため、故障や異常が発生した場合に迅速に特定し、修理や交換が可能です。また、回路ごとの電流や電圧を監視できるため、事前に問題を発見できます。

  • 省スペース
    →適切に設計することで必要な回路をコンパクトに収容でき、スペースに限りがある場所でも、効率的に設置が可能です。

  • 将来的な拡張性
    →予め予備ブレーカーを設置しておくことで設備の増設や回路の追加が容易です。これにより、将来的な需要に柔軟に対応できます。

 

ロードセンターの盤の構成としては以下の図のようになります。

 

図のように基本的にロードセンターの役割は電気を分配するため、主には主幹の受電ブレーカーに加えて各機器に電気を送る分岐ブレーカーが組み込まれた構成となります。

その他、漏電監視や電力監視といった監視機器等も組み込まれています。

 

コントロールセンター(C/C)盤とは?

コントロールセンターは主に各機器を制御することがメインの盤であり、ポンプやモーターを動作さるための動力回路および制御回路が組み込まれた盤になります。

基本的にロードセンターの下流に設置されていて、盤の設置場所は電気室から現場の近傍まで多様な場所に設置されます。

おたち
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コントロールセンターは制御盤だけどセンターの名がつく通り複数の機器の制御回路をまとめている盤っていう感じだね!

コントロールセンターの特徴としては以下の通りです。

  • 複数モーターの集中制御
     → ポンプ、ファン、ブロワー、コンベアなど複数機器の制御を一括で行えます。

  • 保護機能
     → 過負荷、短絡、地絡などからモーターを保護することができます。

  • 運転状態の表示・監視
     → 電流計、ランプ、操作スイッチ、PLCを使った監視・操作を行えます。

  • 遠隔操作との連携
     → DCS(分散制御システム)やSCADAなどと接続して自動運転制御を行えます。

盤の構成としては以下の図のイメージとなります。

 

コントロールセンターは機器ごとのブレーカーに加えてそれぞれの動力回路や制御回路を含むため、

インバーターやマグネットスイッチ、リレーやタイマーなどが盤の中に組み込まれています。

おたち
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ロードセンターやコントロールセンターは400Vや200Vなど電圧ごとに盤が作られていることが多いよ!

 

まとめ

今回はロードセンター(L/C)盤とコントロールセンター(C/C)盤についてまとめてみましたがまとめると以下の通りとなります。

ロードセンター(L/C)盤、コントロールセンター(C/C)盤は機器を制御し管理するのに適した盤になります。

違いを理解して適切にこれらの盤を利用していきましょう。

 

 

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