
工場内に中継端子盤っていう盤があるんだけどこれは何だろう?
工場などで働いていると中継端子盤という言葉を耳にすることがあると思います。
一般的な制御盤や分電盤などは役割が何となくわかりますが、中継端子盤は盤の中を見ても配線と端子台があるだけでどのような役割があるのかわかりにくい気がします。
そこで今回は中継端子盤の役割について考えていきたいと思います。
中継端子盤とは?
中継端子盤は名前の通り制御盤から現場計器までの配線を中継するために用いる収納盤のことになります。

配線を中継してるのは分かったけど、何がいいの?
あまり電気配線になじみのない人は配線を中継すると聞いても何がいいのかわからないと思います。
そこで配線を中継することの利点について説明していきます。
中継端子盤のメリット
1. 配線長さを延長できる
もしも制御盤から計器までとても距離が長かったとしたらケーブルの長さが足りなくなることがあります。
中継端子盤を用いてケーブル同士を接続することで、遠距離のケーブル敷設も問題なく行うことができます。
2. ケーブル種類の変換
中継端子盤を挟んでケーブル種類を変えられるのも特徴の一つです。
例えば、炉の周辺など高温になっている個所にケーブルを敷設する場合耐熱ケーブルが必要になります。
しかし、制御室まで距離がある場合などは耐熱ケーブルで現場から制御室まで敷設するのはコスト面からも適切ではありません。
中継端子盤を用いることで温度の高いところは耐熱ケーブル、そうでない箇所は通常のCVケーブルなどコストを抑えて適切なケーブルを選定することができます。
3. マルチケーブルにて配線本数を減らすことができる
また、中継端子盤を用いることで配線本数を減らすことができます。
下記のように現場での計器が多い場合などは一本ずつ引くよりも中継端子盤に一度集めてからマルチケーブルで一気に制御盤までケーブルを敷設したほうが労力もかからずに簡単に敷設することができます。
4. 将来の増設が楽になる
将来的に増設する可能性がある場合は中継端子盤まで予備のケーブルを敷設しておくことで増設をする際に効率的に実施することができます。
現場から制御室までが遠い場合などは足場などを再度組む必要がないので増設の予定がある場合は少し余裕をもって設計しておいたほうがよいでしょう。
まとめ
中継端子盤には以下のようなメリットがあります。
- 配線の長さを延長できる
- ケーブル種類の変換
- マルチケーブルにて配線本数を減らすことができる
- 将来の増設が楽になる

みんなも上手に中継端子盤を用いて配線を行ってみてね!
コメント