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【制御回路】自己保持回路とは?役割と回路例について解説!

制御
おたち
おたち

制御回路には基本的に自己保持回路が組み込まれているって聞いたけどどのような回路だろう?

リレーなどで制御回路を組むうえで欠かすことのできない回路として「自己保持回路」があります。

今回は自己保持回路について役割や回路例について説明していきたいと思います。

自己保持回路とは

自己保持回路とは、操作ボタンを押してリレーやマグネットスイッチの接点をONにした後に、ボタンから手を離してOFFにしても、リレーやマグネットスイッチ自体の接点がONし続ける回路の事です。

下記の図は自己保持回路の最小構成になります。

では、下記の図のように①起動時、②定常時、③停止時の三工程に分けてどのように自己保持回路が動作しているかを見ていきましょう。

①起動時の動作
①-1:起動ボタンを押すことでリレーに通電される。
-3:リレーのa接点がメイクして自己保持回路が成立する。
②定常時の動作
②-1:起動ボタンを離しても、自己保持が成立しているためリレーには通電されたままで保持される。
③停止時の動作
③-1:停止ボタンを押すことで、リレーへの通電がなくなる。
③-2:リレーのa接点がきれるため自己保持回路が解除される。

このように起動スイッチを1回押すだけで、自己保持が働いてずっとスイッチを押し続ける状態を作成できます。

一方で、停止スイッチを一回押すことで簡単に自己保持を解除することができます。

おたち
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自己保持回路はとても便利な回路なので制御盤だけでなくPLCなどのソフトでも同様の考え方で様々なところに活用されているよ!

 

まとめ

今回は自己保持回路について解説しました。

自己保持回路の特徴は以下の通りになります。

  • 自己保持回路は自動制御を行うためによく使われている回路
  • 自己保持回路はリレーやマグネットスイッチ自身の接点を利用している
  • ハード組みの制御だけでなくPLC等のソフトにも同様の考え方で用いられている

自己保持回路は自動制御を行っていくうえで必須の考え方になります。

皆さんも、自己保持回路を上手く活用して自動制御を行ってみてください。

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