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【計装・制御】MBB接点とは?動作特性や使用例について解説

制御

制御回路や計装設計をしていると、「MBB接点」という言葉を目にすることがあります。
リレーや切替スイッチの仕様書にさらっと書かれていることも多いですが、意味を正しく理解していないと、誤動作や設備停止につながる重要なポイントです。

本記事では、

  • MBB接点の基本
  • BBM接点との違い
  • 現場での使用例
  • 設計時の注意点

について解説していこうと思います。

MBB接点とは?

MBB(Make Before Break)接点とは、新しい接点が先にON(Make)され、その後に元の接点がOFF(Break)される
という動作特性を持つ接点のことです。

日本語では以下のように呼ばれることがあります。

切替の瞬間に一瞬だけ2つの接点が同時にONになるのが最大の特徴です。

BBM接点との違い

MBB接点とよく比較されるのが BBM(Break Before Make)接点 です。

BBMはMBBと逆で元の接点がOFF(Break)した後に新しい接点がON(Make)する動作特性を持つ接点のことです。

以下のような違いがあります。

項目 MBB接点 BBM接点
切替順序 Make → Break Break → Make
切替時の状態 一瞬2点ON 一瞬すべてOFF
主な用途 信号連続性が重要 短絡防止が重要
注意点 同時ONによる誤動作 信号断によるチャタリング

計装・制御ではこれらの接点を上手く使っていく必要があります。

MBB接点が使われる代表的な用途

① 計装信号の切替(手動/自動)

例えば以下のようなケースです。

  • 手動操作 → 自動制御への切替
  • 現場操作盤 ↔ DCS 操作の切替

このときBBM接点を使うと、
切替瞬間に信号が一瞬途切れ、DCS側で異常検知されることがあります。

MBB接点であれば、信号が途切れず連続性を保てるため、誤アラーム防止に有効です。
また、モーターなどの起動信号が途切れることがないので、手動から自動への切替をスムーズに行うことができます。

② アナログ信号(4–20mA)の切替

次に4–20mA信号を現場計器での操作とDCSなどの外部からの操作とで切り替える場合、BBM接点だと

  • 一瞬0mAになる
  • センサー断線と誤認識される

といったトラブルが起きがちです。

MBB接点なら、
一瞬並列になるだけで信号断が発生しないため、
アナログ信号切替では好まれることがあります。

③ 冗長系の切替

  • 電源切替
  • 信号系の冗長切替

など、「途切れないこと」が最優先の回路では、
MBB接点が選定されるケースがあります。

MBB接点を使う際の注意点

⚠ 同時ONが問題になる回路もある

MBB接点は「一瞬2点ON」になるため、

  • 電源同士を切り替える回路
  • 出力同士が干渉する回路

では、短絡・誤動作のリスクがあります。

特に注意が必要なのは、

  • AC電源切替
  • 異なる電位の信号切替

の2点です。この場合は機器の故障にも直結する場合があるのでBBM接点を使用するほうが良いかもしれません。

まとめ

MBB接点は以下のょうな接点です。

  • 新しい接点が先にON(Make)され、その後に元の接点がOFF(Break)
  • 信号連続性が重要な回路で有効
  • 同時ONが危険な回路では不適

計装・制御設計では、「接点の動作特性」も立派な設計条件になります。

リレーやスイッチを選定するときは、ぜひMBBかBBMかを意識してみてください。

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